ホワイト先生
追加されたブロック
どんな内容で活用されたか
2年前、ちょうどスクーミーボードが完成に近づいてきた時、このようなイベントに協賛させていただきました。
1 Day Make-a-thon in 東京工科大学にSchooMyが参戦して考えたこと。
詳細は上のリンクからアクセスしてください。作品の詳細を説明しています。
この時利用したのが、圧力センサーとLED3つで、触れたら、1つずつLEDが光るという仕組みで、コミュニケーションをとる方法を開発しました。
このように、段ボールとLEDを組み合わせて開発しました。
ニードとしてはこんな感じです。
話していること自体が伝わっても、何を言っているのかヘルパーさんに伝わらないことがある。
自分は何も話していないのに、ヘルパーさんが反応することがある。
光スイッチだと、ライブ会場では見えにくい。
ライブでは音が聞こえにくく、会話用マイクが会場の音を拾ってしまう。
コードが取れたり、充電が切れたり、振動で手のスイッチが外れてしまうことがある。
呼吸器が外れても伝わらない。アラームが聞こえない。
どのような場面でも使うことが出来て、どんな場面でも意思の疎通を取れるよう、言葉ではなくスイッチを押すことで意思の疎通を行う方法を考えた。
掌側外転(親指を横に動かす動き)が一番やりやすいとのことだったため、親指でスイッチを押すことが出来るような仕組みを考えた。しかし力が弱く自分の力でスイッチを押すことは難しいため、圧を感知するスイッチに変えるという案を考えた。親指の外側にスイッチを取り付け、何かに押し付けることで圧を感知する策を思いついた。
動きはこんな感じです。
また当時のプログラムです。
//センサーに触れるとLEDが順番に点灯する。
const int red_LED = 5; // 赤LEDが接続されているピン
const int blue_LED = 10; // 青LEDが接続されているピン
const int green_LED = 15; // 緑LEDが接続されているピン
const int PRESS = A5; // センサーが接続されているピン
int val = 0; // 入力ピンの状態がこの変数(val)に記憶される
int state = 0; // LEDの状態(0ならオフ、1ならオン)
void setup() {
pinMode(red_LED, OUTPUT);
pinMode(blue_LED, OUTPUT);
pinMode(green_LED, OUTPUT);
pinMode(PRESS, INPUT);
Serial.begin(9600);
}
void loop() {
float press = analogRead(PRESS);
Serial.print(val);
Serial.println("強さ ");
val = analogRead(PRESS); // 入力を読み取りvalに格納
if ((val > 50)) {
state = (state + 1) % 4;
delay(100);
}
if (state == 0) {
digitalWrite(red_LED, HIGH);
digitalWrite(blue_LED, HIGH);
digitalWrite(green_LED, HIGH);
} else if (state == 1) {
digitalWrite(red_LED, LOW);
digitalWrite(blue_LED, HIGH);
digitalWrite(green_LED, HIGH);
} else if (state == 2) {
digitalWrite(red_LED, HIGH);
digitalWrite(blue_LED, LOW);
digitalWrite(green_LED, HIGH);
} else if (state == 3) {
digitalWrite(red_LED, HIGH);
digitalWrite(blue_LED, HIGH);
digitalWrite(green_LED, LOW);
}
}
とてもいい仕組みです。
そしてこれが、文字ではなくスクーミーブロックエディターで作ることができるようになりました!
結構色々なところで使うことのできそうな仕組みだったので、今回のアップデートで作ることができるようになり、これからの開発に期待できそうです。
ブロックエディターのアップデート内容
計算ブロックと変数ブロックがアップデートで追加されたためです
こんな感じです。先程の文字で行っていた部分がブロックでできたのがかなり大きなポイントになっていると思います。
state = (state + 1) % 4;
ブロックで表すとこんな感じです。
全体だとこんな感じです。
変数ブロックと計算ブロックの追加により、かなり自由に色々できるようになりました。
福祉分野での活用
このように、困ったことを自らITを活用して解決することができるのが、スクーミーボードです。センサー種類の増加、ブロックエディターのアップデートにより、『学校の困ったことを自ら解決する』SchooMyのコンセプトがだいぶ実現できるようになってきました。
やはり、自分で考えたアイデアを形にする(具現化するところ)ことに価値があることです。
福祉の中で解決したいバリアの部分で
・課題の設定
・問題解決活動
・課題の振り返り
を十分行え、障害者、高齢者、バリアフリーを自分ごとと捉え考えることのできるものとして、引き続きアップデートをおこなっていきます。