スクーミーアプリクリエイターを活用した研修会について

研修会の趣旨

新型コロナウイルス感染症により全世界的にデジタルシフトが加速する中、政府においても経済成長や生産性向上等を目的として、デジタル庁の創設など、社会全体のデジタル化を一層加速することとしております。このような社会情勢で、業務を効率化し、職員の負担を減らす手段として、デジタル利用の視点 は欠かせませんが、どのように取り組めばよいかわからない方も多いのではないかと思います。情報収集のツールとしてパソコンを利用する人は減り、現在はスマートフォンが中心となっています。今後は、スマートフォンを通じた行政サービスも広がっていくものと考えられます。 日頃何気なく使っているスマートフォンのアプリですが、我々はその仕組みを知りません。今回は「そもそもアプリはどんな仕組みで動いているのか」を学びながら、県のオープンデータや市町村のウェブページに載っている情報などを使って実際にアプリを作ってみることで、その理解を深めます。地域の課題をデジタル技術で解決することは難しくなく、誰でも行うことができることをこの研修会で知っていただき、初めの一歩を踏み出しやすい環境を作っていければと思います。

※アプリ開発に関する事前知識は不要です。研修中の30分程度の時間でアプリケーションを作ることができます。

研修会の様子

使う教材

教材の一部を紹介します。

  

このようなアプリの企画書を作るための教材と合わせて、アプリ開発をするための教材があります。

アプリ開発の画面の紹介

このようなアプリの開発をした開発環境を紹介します。

参考 山梨の食文化クイズSchooMy,inc

1,アプリの仕組みについて知る

データベースについて

データベースとは、データを保存しておくところで、アプリで表示させる、考えさせる情報の全てを保存しておく場所です。表を作るイメージです。複数のデータを扱う場合は、データベースの中のテーブルを増やしていき整理していきます。

どんなデータがよく使われるか
・住所情報:道案内
・電話番号の情報:電話をかけることができるようにする
・画像や動画:アプリ上で表示させる
・ウェブページのURL:そのページにアクセスできるようなボタン

など、データがアプリを作る上で重要な要素になってくると説明していきます

 

2,データからどんなアプリを考えることができるか(活用事例の紹介)

ここの時間に実際にデータを活用して開発したアプリを紹介し、データからアプリを作るとはどういうことかを説明していきます。

活用事例
・交通安全
・防災(避難場所)
・防犯(犯罪発生箇所)
・地域のテイクアウトできるお店
・地域にある公園 / 観光名所
・地域の伝統食
・地域の文化財
など

3,アプリで課題を解決するとはどういうことかの説明

誰の、何を、解決するアプリなのかを意識することがアプリ開発の重要なところということを説明し、課題発見&分析&解決の流れを確認してもらいます

 

4,設定された仮想地域から情報を抜き出し課題を解決する練習を行う

仮想地域の状況が書かれた文章から情報を抜き出し、課題を整理していきます。

以下のA〜Dを行います

ポイントになる流れ・工程
A,状況の把握分析(文章を読んで、どんな地域かということを状況を分析してもらう)
B,課題の発見(分析した状況を元に、課題を考える。この時この地域がもっとよくなるためにはどこが改善されるべきかということを意識して取り組む)
C,課題の分析(発見した課題を分析し、どんな課題がどんな原因で起きているのかを知る)
D,課題の解決(分析結果を元にどんなアプリを作るかを考える)

 

5,自分たちの地域状況を振り返りどんなアプリがいいのかを考える

前のセクション(課題の解決)の部分でどんなアプリがいいかを考えてもらいますが、欲しいアプリ(理想)を作ることは難しい時も出てくるので、あくまでも理想を考えつつ、どこまでのものであれば作ることができるのかを考えてもらいます。その時以下の4つのポイントに着目して考えることが大切ということを説明していきます。

4つの機能を中心に考えることがポイント
・データを送る
・データを保存する
・データを変更する
・データを表示させる

※通常公開されているアプリもこの機能がメイン機能になっていることが多く重要な視点ということを説明していきます。

注意)存在しているアプリで『自動でやってくれる仕組み』ということを考える場合が多いのですが、その多くはプログラムに沿って自動で行なっているように見せているだけ。

例1)自動で買いたいものを表示してくれる仕組み

?:何を根拠に買いたいものにするのか
?:買いたいもののデータはどこで取得しているのか

例2)自転車を貸し出せるアプリ

こういったものはアプリで、貸し出すためのレンタルシステムなどであれば作ることが出来ます。

 

6,データベースの作成を行う

自分たちが作るアプリのデータベースを作っていきます。

Googleスプレットシートを活用するため、Googleアカウントが必要になってきます。

どんなデータが必要か考え、ウェブページやオープンデータを参考にしていきながらデータベースを作成していきます。

 

7,アプリの開発を行う

スクーミーアプリクリエイターを使ってアプリを作る準備を行います

体験会の流れ
・開発環境の説明
・先ほど準備をしたデータベースを元にアプリを作っていく
・アプリのデザインの変更
・アプリの機能を追加していく

 

8,作ったアプリの企画書を作る

以下の内容を意識して、アプリの企画書を作ります。

企画書として考えること

・誰が使うのか
・どんな場面で、使うとどうなるのか
・なぜこれを作るのか
・どうやって広めるのか
※特に、どうやって広めるのかは、アプリ特有の考え方で、作ったアプリが使われないと作った意味がないということを説明します。

発表の時などはここの部分とこの前のページの部分をまとめることで発表資料を作ることが出来ます。

ここの部分を埋めることが出来ないと、アプリとしては利用するために作られたものではなく、ただの作品になってしまいます。より具体的に考えることが大切ということを説明します。

よくない例)山梨市に住んでいる人
→もっと具体的に考えてください。パッと人物は思い浮かぶのが理想です。

よくない例)山梨市の農家さん
→少し弱いです。〇〇さんなどの具体的な人の名前とかだととても良いです。

具体的に1人の名前があると確実にアプリユーザーが1人いることになります。

 

9,情報共有

・作ったアプリを参加者で共有し、意見交換する

・意見交換を踏まえて、一度チームで話をし、アップデートした方がいいところの内容を考え、その優先度も合わせて考える

※時間があれば、この時データベースの内容の変更やアプリ開発などのアップデートを行う

 

10,自分ごとにする

地域課題解決の他にどんなどころで活用できるのかを考える

 

研修会に参加した方々のコメント

参加者の声

市民用としてのアプリだけでなく、県庁内で活用できそうなアプリの作成もできそうだと感じた。現在自分は対県民の窓口業務はあまりないが、出先事務所や他課等との連携が重要な仕事をしているので、庁内の情報共有に役立てるアプリを作成したいと思った。うまくいけば案件の事前相談等に係る時間がかなり短縮できるのではないかと思った。

参加者の声

アプリ開発環境が整えられていたおかげで、アプリ開発が以前よりずっと身近で気楽にできるものに感じた。 オープンデータの意義を理解できた。 直接今回の研修とは関連しないが、今はスマホでweb検索する人も多いので、県のHPを作成する際にスマホでのどう表示されるかのイメージ確認ができても良いと思った。

参加者の声

DXを推進している背景もあり、受講者の関心の高さを感じた。 また、短時間かつ平易な作業だったにもかかわらず、各班とも一定の水準のものができていたことから、教材アプリの提供水準が高いと感じた。

参加者の声

この講義を受ける前までは、デジタル化という言葉に「知識がなければできないもの」「難しいもの」といったイメージを持っていた。しかし、この講義をとおして、実際にアプリを作ることでデジタル化は難しいものではなく、誰にでも取り組めるものであると気づくことができた。今後は様々なシステムやアプリを用いて行う業務も増えると思うので、今回の講義で学んだことを生かし、積極的にデジタル化に取り組んでいきたい。

参加者の声

地域の現状からその地域にある課題を考えるいいきっかけになった。 アプリ制作で必要なのは、技術力より企画力が重要であるということを学んだ。 研修の中でアプリを製作する作業はそれほど大変でないことが分かったあ、多くの人に使ってもらえるようなアプリを考えることはとても大変で、この部分が重要なのだと気づいた。

参加者の声

アプリ制作の手順を教えてくれるだけではなく、「誰に」「どんなサービスや経験を提供するのか」ということを考えることの重要性を強調されていたところがよかった・説明がわかりやすかった・進行のテンポがよかった

活用事例

 

このように、少しづつ自治体と連携していきながら、その土地にあったアプリ、その土地にしかないアプリの開発を行うことができます。

活用事例はこちらで細かく紹介しています。

研修会でできたアプリケーション

参考 富士山周辺の観光地紹介schoomy.com 参考 山梨県の伝統食クイズschoomy.com

など、地域の特性にあったものを作成しております。

 

 

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